FXでポジションを次の日まで持ち越すと、「スワップポイント」と呼ばれるお金がもらえたり、払ったりします。数日で決済する人には小さな金額でも、長く持つ取引や、EAで持ち越しが多い場合は無視できません。この記事では、スワップポイントの仕組みと計算の考え方、海外FXでの注意点、MT4/MT5での確認方法をまとめます。
結論:スワップは2つの通貨の金利差で決まる「持ち越しの利息」
- ポジションを日をまたいで持つと、2つの通貨の金利差に応じてスワップポイントが付く
- 金利の高い通貨を買えば受け取り、金利の高い通貨を売れば支払いになることが多い
- 海外FXは、国内FXより支払いのスワップが大きい傾向があり、受け取りでも少なめのことが多い
- 多くの業者で、水曜日の切り替え時に土日の分として3日分まとめて付く
スワップポイントの仕組み
FXでは、ある通貨を買って別の通貨を売る取引をしています。たとえばドル円を買うのは「ドルを買って円を売る」こと。ドルの金利が円より高ければ、その金利差の分を受け取れる、という考え方です。逆にドル円を売ると、金利差の分を支払うことになります。
| 取引 | 金利の関係 | スワップ |
|---|---|---|
| 金利の高い通貨を買う(例:ドル円の買い) | 高い金利を受け取り、低い金利を払う | 受け取り(プラス)になりやすい |
| 金利の高い通貨を売る(例:ドル円の売り) | 低い金利を受け取り、高い金利を払う | 支払い(マイナス)になる |
※実際のスワップは業者が決めていて、金利差だけでなく業者の手数料なども含まれます。受け取りのはずの方向でもマイナスになることがあります。
スワップが付くタイミング
スワップは、取引日が切り替わる時刻(日本時間の朝6時〜7時ごろ)をまたいでポジションを持っていると付きます。その時刻の前に決済すれば、スワップは付きません。
土日の分は、多くの業者で水曜日から木曜日にかけての切り替え時に3日分がまとめて付きます。ゴールドや株価指数などは、金曜日に3日分が付く業者もあります。取引時間の切り替えはFXの取引時間で解説しています。
スワップの金額の考え方
MT4/MT5では、スワップは「1ロットあたり何ポイント」や「何ドル」のように表示されます。表示がポイントの場合は、次のように円に換算します。
1日あたりのスワップ(円)= スワップ(ポイント)× 1ポイントの価値 × ロット数
ドル円の1ロット(10万通貨)では、1ポイント(0.001円)=100円です。たとえばスワップが「-50ポイント」なら、1ロットあたり1日で約5,000円の支払いになります。pipsとポイントの関係はpipsとはで解説しています。
MT4/MT5でスワップを確認する方法
- 「気配値表示」で銘柄を右クリックし、「仕様」を開く
- 「買いスワップ」「売りスワップ」の欄を見る(マイナスは支払い)
- 「スワップ計算モード」で、単位(ポイント・通貨など)を確認する
- 持っているポジションのスワップは、「ターミナル(取引)」の「スワップ」の列に表示される
海外FXでスワップに気をつけたいこと
支払いのスワップが大きい
海外FXは、国内FXよりも支払い側のスワップが大きく、受け取り側は小さい傾向があります。ゴールドは、買いも売りも支払いになっていることがよくあります。長く持つ取引をするなら、取引の前に「仕様」で確認しておきましょう。
EAの成績にも影響する
ポジションを何日も持つEAや、両建てで長く持ち続けるEAは、スワップの支払いが積み重なって成績を押し下げることがあります。当サイトの検証レポートの損益は、スワップも含めた実口座の数字です。
スワップフリー口座もある
業者によっては、スワップが付かない「スワップフリー」の口座や銘柄があります。条件は業者ごとに違うので、公式サイトで確認してください。
よくある質問
スワップだけで稼ぐことはできますか?
国内FXでは、金利の高い通貨を長く持つ「スワップ運用」をする人もいます。ただ、為替の値動きでスワップ以上に損をすることも多く、海外FXは受け取りのスワップが小さいため、スワップ目的にはあまり向きません。
スワップは税金の対象ですか?
対象です。受け取ったスワップは利益に、支払ったスワップは損失に含めて計算します。詳しくは海外FXの税金で解説しています。
まとめ
スワップポイントは、ポジションを日をまたいで持ったときに付く、2つの通貨の金利差です。海外FXは支払い側が大きくなりやすいので、長く持つ取引やEAを使う場合は、MT4/MT5の「仕様」で取引前に確認しておきましょう。

