FXの注文には、「今すぐ買う」以外にもいくつかの種類があります。特に、損切りのための逆指値注文は、自分の資金を守るために欠かせません。この記事では、成行・指値・逆指値などFXの注文方法の違いと、MT4/MT5での使い方、初心者が最初に覚えておきたい損切りの設定までまとめます。
結論:最初に覚えるのは「成行」と「逆指値(損切り)」
| 注文方法 | どんな注文? | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 成行(なりゆき) | 今の価格ですぐに売買する | すぐにエントリー・決済したいとき |
| 指値(さしね) | 今より有利な価格を指定して、そこまで来たら売買する | 押し目買い、利益確定(テイクプロフィット) |
| 逆指値(ぎゃくさしね) | 今より不利な価格を指定して、そこまで来たら売買する | 損切り(ストップロス)、ブレイクアウトでのエントリー |
成行注文
今表示されている価格ですぐに買う(売る)注文です。確実にポジションを持てますが、値動きが速いときは、表示された価格と実際に約定した価格がずれる(スリッページ)ことがあります。
指値注文
「今より安く買いたい」「今より高く売りたい」ときに、価格を指定しておく注文です。たとえばドル円が150.00円のときに「149.50円になったら買う」と指定しておけば、下がってきたところで自動で買えます。
ポジションを持ったあとに「ここまで上がったら利益を確定する」と決めておくのも指値注文です。MT4/MT5ではテイクプロフィット(T/P)と呼ばれます。
逆指値注文
「今より高くなったら買う」「今より安くなったら売る」ように、今より不利な方向の価格を指定する注文です。一番よく使うのが損切りで、MT4/MT5ではストップロス(S/L)と呼ばれます。
たとえばドル円を150.00円で買ったときに、149.80円にストップロスを置いておけば、それ以上下がったときに自動で決済され、損失を約20pipsで止められます。
MT4/MT5での注文タイプ
| MT4/MT5の表示 | 意味 |
|---|---|
| Buy Limit(買い指値) | 今より安い価格で買う |
| Sell Limit(売り指値) | 今より高い価格で売る |
| Buy Stop(買い逆指値) | 今より高い価格で買う |
| Sell Stop(売り逆指値) | 今より安い価格で売る |
| S/L(ストップロス) | 損切りの価格 |
| T/P(テイクプロフィット) | 利益確定の価格 |
損切りの決め方
損切りは「どこまで下がったら負けを認めるか」をあらかじめ決めておくことです。決め方の基本は次の2つです。
- 1回の損失を資金の何%までにするか決める:初心者のうちは1〜2%が目安
- 損切りの幅から、持てるロット数を計算する:損切りまでの幅が広いほど、ロットは小さくする
資金・許容する損失・損切りの幅から適切なロット数は、ロット計算ツールで自動計算できます。
注文で気をつけたいこと
スプレッドの分だけ、損切りに早くかかる
買いのポジションは売値(Bid)で決済されるため、スプレッドが広がると、価格が動いていなくても損切りにかかることがあります。早朝や指標発表の前後は特に注意しましょう。各業者のスプレッドはスプレッド実測データで確認できます。
急な値動きでは、指定した価格で約定しないことがある
価格が飛んだとき、逆指値は指定した価格より不利な価格で約定することがあります。海外FXなら、残高がマイナスになってもゼロカットで0円に戻りますが、損失そのものは避けられません。
よくある質問
損切りを置かずに取引してもいいですか?
おすすめしません。思わぬ値動きで大きな損失を出す一番の原因が、損切りを置かないことです。ポジションを持ったら、すぐにストップロスを設定する習慣をつけましょう。
EAを使う場合も注文方法を知る必要がありますか?
EAは自動で注文しますが、どんな注文や損切りをしているかを知っておくと、EAの成績や動きを正しく判断できます。EAの始め方は自動売買(EA)の始め方で解説しています。
まとめ
FXの注文は、すぐに売買する「成行」、有利な価格で待つ「指値」、不利な価格で発動する「逆指値」が基本です。中でも、逆指値での損切り(ストップロス)は資金を守るために欠かせません。ロット数と損切りの幅をセットで決めてから注文しましょう。

